”とても秋とは呼べない気候で、これからだってアテにならないが、昨日から急激に冷え込み、やっと「秋」と呼んでもいいかなという気分になった。”
・・・と書いたのは数日前のこと。ここまで書いて止まったままだった。
その理由は2つある。
1つ目は、それくらいに異常な気候が6月くらいからひきづっていること。
今日だって、気温・湿度ともにおかしい。最高気温26度、室内の湿度は85パーセントくらいまで上昇。蒸し暑く、外にTシャツで出ても肌に熱気や湿気がまとわりつく。まるで梅雨どきみたいなじとじとした陽気。。外は小雨が一日降り続いた。
果たしてこれで秋なんだろうか?またこんな陽気が今後も現れはしないか?そんな不安。
近い場所の樹々はしだいに確かに色を付けてきたけれど、昔描いたような何か決定的な「秋」と呼べる要素が少ない。
理由の2つ目は、先週から体調不良になっていたからである。
書いて途中だったのは、単純にPCに向かう態勢になれなかったのだ。
最初は鼻風邪か?と思いつつごまかしてチャリで風を切っていたが、微熱がよろよろと現れては消えを繰り返しだしたのが危険な兆候だった。
やっと漕ぎ始めたリハビリ兼ねた仕事は休みたくなく、やむなく近場の町医者に頼ったが、貰ったクスリは効かず。そのうち微熱は次第に大波となり、結局大病院にかかることに。3回目の肺炎か?と焦ったが、結果はその手前。採血結果はひどく、かなりな炎症反応が出ていた。予期せぬ今年3回目の「全身休め!」指示を神より受け、日・月・火・水と寝込んでいた。
いろんな箇所の疼痛、頭痛、発熱、鼻水、セキ等々に苦しみつつ、夜中びしょびしょに汗かいた寝巻きをとっかえては水分を摂り、断眠を繰り返す日々。
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今こうして書いているのは、少しまっとうに戻ったゆえのこと。
でも、苦しいので余り時間長く考えたり作業したりはできない。
そんなここ数日、身もだえる寝床での救いはやはりTVとラジオと音楽だった。長い時間その空間を満たしてくれる、アタマが痛くならない静かなものを選んだ。好き嫌いの激しい自分だが、とにかく身動きが容易にできないので、選んだらそこに身をゆだねた。
今日聴いていたのは、ミハイ・ウルフェンの「セレクテッド・アンビエント・ワークス」。
同じようなタイトルはエイフェクス・ツイン以降いっぱいあるけれども。これも極上の逸品。
古い自分はついついブライアン・イーノを思い起こした。
また、イーノがアンビエントという音楽を発見した、病床でのできごとを想い出した。
病気のときほど、音楽の白黒がはっきりとわかるときはないのだ。
■Mihaly Wulfen「Selected Ambient Works」2024■
Clouds September Cloud Movements Rhinestone Orionids April Cold Deep Water CurrentsRecorded, mixed & mastered by M. Wulfen
2024年10月8日リリース