音楽日誌:大貫妙子&坂本龍一「黒のクレール/アヴァンチュリエール」’81
教授の訃報は幸宏と同じように、亡くなってから数日経った日曜に知らされた。 日曜晩から月曜はどこも追悼だった。 テレビやネットはいつもどおり。ひどい語り口も目についてしまい・・・という具合なので、目をふさいで通り過ぎた。...
View Article音盤日誌:細野晴臣「フィルハーモニー」’82
アルバム「12」は発売日(1月17日)に届いてからずっと聴いていたが、教授の死を境に、これ以上聴き続けるのが無理になった。こちらの心身が耐えられなくなり、いったんやめた。 その後、ぼうっとした日々が続いた。...
View Article音盤日誌:坂本龍一&B-2Units Live 1982年5月5日放送
ひさびさに取り出した古いカセットテープ。 それを久しぶりにじっくり聴いていた。 本日も極めて個人的な備忘録。 1982年5月のゴールデンウィークに「坂本龍一のサウンドストリート」からのプレゼントとして、特別に「B-2ユニッツ」のライヴが放送された。...
View Article音楽日誌:ハワード・ジョーンズ「かくれんぼ(Human's Lib)」’84
本日も単なる個人的備忘録。 幸宏と教授の不在にぼうっとしているうちに日が経ってしまった。 ***...
View Article夏の100曲:ロビー・デュプリー「ふたりだけの夜」'80
本日も個人的備忘録。 2023年夏はとうに始まっていた。 「気がつけば不思議な夏。」 日々過酷な暑さとたたかっているうち、一か月も日が経ってしまった。 夏の100曲、といっても、夏におすすめの音楽、ということではない。 あくまで、2023年夏に聴いている音楽、である。 「今こそ、すべて。」 この夏、この1日、聴いている音楽たち。 ***...
View Article夏の100曲:ヴィニ・ライリー「スポラディック・レコーディングス」’89
このアルバムを聴くと、音から夏の空に浮かぶ雲が見えてくる。 燃えるように沸き立つ雲。夏のゆらめき。 背後に現れては消えていくオペラティックなコーラスやコーランの声。 スパニッシュ風につまびくヴィニ・ライリーのギター奏法。 弾いている彼の物憂げな姿が浮かびあがる。...
View Article夏の100曲:アレックス・ホウ「Move Through It」’21
心身壊して、それまでの社会的生活が営めなくなり、リハビリ生活に入って4年近くが経つ。 それは、世の中が一変して→戻った、コロナの始まりと終わりの期間におおよそ符合する。 この4年のあいだに、それまで自分が生きてきた半世紀の道を振り返りつつ、同時に、徐々にではあるが、大量の持ち物を処分し始めた。 /まあ、あいだに実家を解体したせいもあるが。。。...
View Article夏の100曲:クリス・レア「スウィート・サマー・デイ」’98
【左はアルバム/右はシングル盤】 クリス・レアを知ったのは1983年秋のこと。YMOの散会が発表され、ビッグカントリーやワム、それにスタイル・カウンシルなどのデビュー作が出た頃、そこに混じって「ウォーター・サイン」というアルバムのモノクロ広告を見たのが最初だった。...
View Article夏の100曲:ブルーナイル「ティンセルタウン・イン・ザ・レイン」’83
ブルーナイルをひさびさに聴いたのは、コ口ナ後遺症を抱えてへろへろになりつつ、湯治へと向かう高速の中だった。イヤホンで聴いていたのは、ピーター・バラカンさんの「バラカンビート」。ラジコのタイムフリーから不意に流れた「ティンセルタウン・イン・ザ・レイン」は、流れゆく窓からの景色、交互に出ては消えていく森と短いトンネルを縫って流れていった。刻んでくるリズムが疲れた脳に小気味よく響いた。...
View Article夏の100曲:ファン・ボーイ・スリー「サマータイム」’82
備忘録。 ファン・ボーイ・スリーの「サマータイム」がカバーであることは知っていた。 その「サマータイム」という曲を初めて聴いたのは、たぶん70年代のCMだったが、あまりにも遠くてそれを誰が歌っていたのかすら思い出せない。 原曲については詳しく知らず、今回調べてジャズのスタンダードナンバーと知った。多くの音楽家のカバーが何千と存在する、という。...
View Article夏の100曲:クインシー・ジョーンズ「ヴェラス」’81
クインシー・ジョーンズのアルバム「デュード」は1981年4月頃発表の作品。 この中には、A面1曲目にチャス・ジャンケルの大ヒット曲「愛のコリーダ」が入っている。1981年はラジオとか喫茶店とか・・やたら色んな場所で「愛のコリーダ」が流れていた。当時中学生でYMO命だった自分には「今ごろディスコかよ」だった。この年アース・ウィンド&ファイアの「レッツ・グルーヴ」も大ヒット。...
View Article音盤日誌:ハワード・ジョーンズ 40周年記念ライヴ(at Billboard Live TOKYO)
日本ではデビュー40周年記念として、企画アルバム「ジャパニーズ・シングル・コレクション」が8月末に発売されたハワード・ジョーンズ。 9月8日(金)9日(土)の2日間ビルボードライヴ東京で行われた彼のライヴを聴きに行った。 ライヴを聴きに行くきっかけは、夏が近付くとよく聴くアルバム「かくれんぼ」を取り出したことだった。それがもとでネット検索していたらこの来日を偶然知ったのである。...
View Article航海日誌:映画 福田村事件
連休に映画「福田村事件」を観に行った。 関東大震災に起きたこの事件のことを知ったのは、今回がきっかけだったが、私がこの映画を見る導火線は別にあった。...
View Article写真日誌:夜を歩く ~中秋の月~
金曜の夜、リハビリの数時間を終えて外に出ると、月が煌々と見えた。 見えた、といっても、建物と建物のあいだであり、歩きながら視界をずらし、なんとかビルのあいだから覗いた月を拝んだのだ。 この数日、カラダが異様に重ダルい。 さらには、目が回るように平衡感覚がおかしい。 ついにこのカラダにも重大な状況が迫ってきたか、と思ったが、「それは満月のせいでは?」と家の者に指摘される。...
View Article写真日誌:夜を歩く ~九月 ミッドタウン近辺~
ハワード・ジョーンズを観に行った9月上旬。 その夜から、あっという間に一ヶ月が経ってしまった。 その夜の写真をめくる。 ヒタヒタと沁み込んだ闇の感触。それを想い出す。 ミッドタウン周辺は毎月用事があって歩くが、こんな夜遅くまで居ることがない。 六本木、赤坂、乃木坂、青山・・・。 夜は昼とは全く違う世界が開いている。 もう今の自分はお酒を呑むこともない。 でも腹が減ったので、この夜...
View Article航海日誌: アフターコロナの名曲喫茶
(2023.10.17晴れ) ラジオ番組「SAYONARAシティボーイズ」が好きで、毎週聞いている。 その番組後半では、メンバー3人が書いてきた日記を持ち寄り、それぞれの日記を自分で読むコーナーがある。 この14日(土)はきたろうさんと大竹まことさんの日記だったが、大竹さんの書いてきた「名曲喫茶」を巡る日記が心に残り、何回も繰り返しタイムフリーで聴いていた。...
View Article秋の100曲:アーケイディア「エレクション・デイ」’85
こないだレコード屋さんでエサ箱を漁っていたら、アーケイディアの12インチシングルを発見、購入した。 今まで7インチシングルしかもっていなかったのだが、こんな12インチが日本国内でも発売されていたなんて、この年・2023年まで知らなかった。...
View Article秋の100曲:マイケル・センベロ「オートマティック・マン」’83
ここ数日はどういうわけか、この曲が浮かぶ。 気が付くと、脳裏でこの曲が鳴り続く時間がよくある。幸宏のオールナイトニッポンでこの曲が掛かったのは1983年11月8日。 移ろいゆく季節に反応して、脳が40年前の記憶を引っ張り出してきたのだ。まだ11月じゃないし、40年前ほど寒くないし・・・なのだけど。どういうことだか。。。...
View Article航海日誌: 浜祭 2023
11月3日(金)文化の日 4年ぶりに文化放送「浜祭」がフル開催となり、現地である芝公園・増上寺へ向かった。 2019年のときは、現地に行くのが一足遅くなり、最初に訪れた浜松町駅近くの文化放送1階でまごついてしまった。そのために見たかった大竹まことさんのゴールデンラジオには間に合わなかった。残念だがあきらめるしかなく「また来年があるし」と自分に言い聞かせたが、その後まさかのコロナ禍に突入・・・。...
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