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Channel: こころとからだがかたちんば
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2014年10月27日 月曜日 冷めてはいない

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1988年11月いろえんぴつ画
今の東京の「日雇い仕事、たんまりあるでぇ」というどんちゃん騒ぎは、仕事が無いとお嘆き・・・のはずだった者へ愛をこめた、一応まかりなりともメシが喰えるスペシャルサーヴィスのプレゼント。
古く入り組み、時間が層となり堆積した一帯を「平気なツラして」時空までをも消し去ってゆく。これと3・11の差は、現象面では異ならない。相手が自然か、どうか。

四角四面マンションとプレハブ小屋とおぼしきユニット構成のつまらない右ならえ“まいほーむ”が、がんがん建つ東京。流入してとどまる田舎者が増加していく。

流れ者・脱獄者・ヤク中・アル中・・・誰だろうが、関所も無く何も問わずに、闇の影にそっとかくまい・受け入れる東京。ここに流れつく田舎者が増加していく。それは昔からそうだし、その異文化圏人との衝突が今だって、何か新しいものに繋がらないことはない。だが、と思う。それが劇的起爆剤となったのは過去に過ぎない。

ただでさえ地方に亀裂が生じている。地方に限らない、多摩ニュータウンに代表されるように東京だってそうなのだ。高齢化と過疎化が進み、地域所帯として維持出来ない破産前。オリンピック予定地・東京都心のみの経済を回そうとすれば当然地方の若年層は減り、地方は空洞化を更に促進させる。

このような事実全体に対して、政治家もそこにぶら下がった大多数の企業等支配者も、正直どうでも良いと思っている。中枢機能さえ維持出来れば、という程度で、大して考えていない。とにかく今カネが入ればよくて、中長期的視野は欠落している。裏取りはしていないが、大方そんなもんだろう。

ほんとうにつまらない都市部になったと思う。何もかもがシステムに乗っかった「未来」は、こんなつまらないよ、と手塚治虫さんらのマンガは訴えていたのに、結果そこに辿り着いて、やはりつまらない未来が現実化した。どこを見ても、どこを切っても金太郎アメのようなものしかない。

つまらなければ、つまるように自分を別の時空に突っ込むしかない。だから、自分は東京と呼ばれる場所には居るが、ここが東京か?と思われる辺境に住まう。そこが面白い。

しかし、ここにすら次第に魔の手は忍び寄っている。平成平準化させるべく、異端や出る杭を叩き潰していく光景を見る。それでも何かがあるはずと、どこかに向かおうとする何かを探り、そのアンテナだけで日々の航行は進む。

ようく悲観主義とかシニカルな言われ方をしがちだが、本人だけはそうも思っていない。そう言えてしまうのはヤセ我慢か?それはゼロではないけども、そのやじろべえの一方には、それでも本気で面白がる能天気がある。確かに伴侶たちの死を受け入れざるを得なくなり、やじろべえのバランスが若干片翼飛行とはなれども。

しかし、他人に映る像とはどうも異なるらしい。というか、この程度の言いクチや、日々昼間のクチの悪さを、その程度でしか捉えらない他者ばかりになった,、と思えばいい。

本当は、空洞化していく地方都市の方がこれから劇的に面白くなるはずだ。(今も面白い場所はたくさんあるが)今後見捨てられていく地方都市に住んでみたい、とよぎることはこの所何度か体内を通りすぎる。

日々労働の場に、一日の半分も付き合っていると(その場でも“おもろく”しているが)いろいろ腐ってくる。あとは、今四分の一レベルのみ関わっている仕事をいつやめて、いつ別にシフトしていくかの算段だけ。
おもろくなければ、生きていても意味が無い。つまらないなんてゴメンだ。他人も支配層も何一つ、こちらの保証などしないのだから、自分で動き続けられる力を持つことが日々大事に思う。

□おやすみミュージック□

■コクトーツインズ 「天国か?それともラスヴェガスか?(Heaven Or Las Vegas」1989■





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