2014年10月19日 日曜日
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「しぶ柿ですが、よろしければどうぞ。」
この日曜さんざん歩いた帰路の道、暗闇の中で手書きの字とオレンジ色の柿軍団を見て、ついほっこり。
今年のお正月、千住を歩いていた際、くちなしの実を”どうぞ”とあった姿が浮かぶ。
こんな神に出会うとき「まだ進める」と思えるのは、ある意味まっとうなんだと思いたい。
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神は神に宿るんじゃなくって、身近なものに潜んでいる。
それが今は亡き「日本」の姿と思っている。
2013年10月21日 月曜日
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隅田川。総武線は両国を渡る。
昨年の今日。仕事を休んでお見舞いに。
さいたまのどうしようもない、死を待つかのような病床からお袋を都内病院に転院させることが出来て数日後。リスキーな橋を伝ってしのぐ。
この日の写真をめくりながら、切なくも一つの命を巡って必死だった日々を思い出す。失くしてはいけない灯を大事にしていたんだと、写真に教えられる。
他人がどうこう言っても、やっぱりそこには愛があったんだと思う。
ハロウィーンが近づくから、かぼちゃの置き物を買って、お袋との話の糸口を作りながら、少しでも明るくなって欲しいと病床に置いて話していた。
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原因不明の中、お三時に出たタイヤキから「おいしそうだよ」と会話して、ホテル並みの病室にあった粉のお茶を頂いていた。
その部屋は、陽光をたっぷり浴びられる明るい部屋。
ずーっとベッドの横に座り、日が暮れると、窓の外はスカイツリーの夜景。
それを見ながら、夕食を何とか少しでも食べてもらおうと、一緒になって粘っていた。食べたらそれが大事な一歩だから。
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この日・帰路の夜道で、キジトラさんに出会い、暗闇で遊んだ。
どれだけこのとき、彼にお世話になったことだろうか。
抱きしめてゴロゴロ言う音とあったかさ。かつて一緒に暮らしていたまみやんそっくりな「のほほん」さ。大雪の日に、公園で一緒に遊んで以来、会うのを楽しみ、というより、お互いが何かを分かっていることがありがたかった。
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言わずにいたが、お正月に風邪をひいていたキジトラさんが亡くなったのを近所のヒトからきいたのは春の日だった。
本当はとどまる家があったキジトラさん。その家主には会えないまんま、突然の別れで、何もできずにいた。彼と自分の間に糸があることだけは分かっていた。
視えない何かによって生かされていることを、すべてヒト(にんげんさま)に帰することにはまったくどうにも。。。
1983年10月21日 ラジオ&レコーズ シングル・エアプレイ
1位 ポリス キング・オブ・ペイン
2位 ライオネル・リッチー オール・ナイト・ロング
3位 フィクス ワン・シング
4位 スパンダー・バレエ トゥルー
5位 ケニー・ロジャース&ドリー・パートン アイランド・イン・ザ・ストリーム
6位 ボニー・タイラー 愛のかげり
7位 プリンス デリリアス
8位 モーテルズ 想い出のラストサマー
9位 スティーヴィー・ニックス イフ・エニィワン・フォールズ
10位 ビリー・ジョエル アップダウン・ガール
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この休み、土曜も日曜も街をふらついていた。
秋になったら聴きたくなるポリスの後期2枚を聴いて歩いた。
ようく「あるがまま」までをも”あざとい”と思って叩ける、今この島国に一応居る異物排除主義者が住む、病んだ2014年のさまは分かるが、ミソもクソも一緒にはされたくない。
昨年の写真をめくりながら、今夜「そんないまさら」と、あるいは、どう思われようと、やっぱりこの曲を掛けたい。あえて。
3・11の有様と、そこから思い出した阪神淡路大震災。
さかんに「世間」がやたら使った用語「頑張れ」を否定し、トラウマのようにその用語を使うことを忌避してきた。
阪神淡路大震災のときに「頑張った」がゆえに、過労死した現実を知れば、そんな言葉はたやすく使ってはならないのだ。自分の中では。
濫用する者を放置した上で。
今夜は、それでも同世代の四苦八苦する同志にだけ、いろいろあっても「それでも」頑張りましょう、とささやくような小さい声で言いたい。
■Police 「Every Breath You Take」1983■

「しぶ柿ですが、よろしければどうぞ。」
この日曜さんざん歩いた帰路の道、暗闇の中で手書きの字とオレンジ色の柿軍団を見て、ついほっこり。
今年のお正月、千住を歩いていた際、くちなしの実を”どうぞ”とあった姿が浮かぶ。
こんな神に出会うとき「まだ進める」と思えるのは、ある意味まっとうなんだと思いたい。

神は神に宿るんじゃなくって、身近なものに潜んでいる。
それが今は亡き「日本」の姿と思っている。
2013年10月21日 月曜日

隅田川。総武線は両国を渡る。
昨年の今日。仕事を休んでお見舞いに。
さいたまのどうしようもない、死を待つかのような病床からお袋を都内病院に転院させることが出来て数日後。リスキーな橋を伝ってしのぐ。
この日の写真をめくりながら、切なくも一つの命を巡って必死だった日々を思い出す。失くしてはいけない灯を大事にしていたんだと、写真に教えられる。
他人がどうこう言っても、やっぱりそこには愛があったんだと思う。
ハロウィーンが近づくから、かぼちゃの置き物を買って、お袋との話の糸口を作りながら、少しでも明るくなって欲しいと病床に置いて話していた。


原因不明の中、お三時に出たタイヤキから「おいしそうだよ」と会話して、ホテル並みの病室にあった粉のお茶を頂いていた。
その部屋は、陽光をたっぷり浴びられる明るい部屋。
ずーっとベッドの横に座り、日が暮れると、窓の外はスカイツリーの夜景。
それを見ながら、夕食を何とか少しでも食べてもらおうと、一緒になって粘っていた。食べたらそれが大事な一歩だから。


この日・帰路の夜道で、キジトラさんに出会い、暗闇で遊んだ。
どれだけこのとき、彼にお世話になったことだろうか。
抱きしめてゴロゴロ言う音とあったかさ。かつて一緒に暮らしていたまみやんそっくりな「のほほん」さ。大雪の日に、公園で一緒に遊んで以来、会うのを楽しみ、というより、お互いが何かを分かっていることがありがたかった。

言わずにいたが、お正月に風邪をひいていたキジトラさんが亡くなったのを近所のヒトからきいたのは春の日だった。
本当はとどまる家があったキジトラさん。その家主には会えないまんま、突然の別れで、何もできずにいた。彼と自分の間に糸があることだけは分かっていた。
視えない何かによって生かされていることを、すべてヒト(にんげんさま)に帰することにはまったくどうにも。。。
1983年10月21日 ラジオ&レコーズ シングル・エアプレイ
1位 ポリス キング・オブ・ペイン
2位 ライオネル・リッチー オール・ナイト・ロング
3位 フィクス ワン・シング
4位 スパンダー・バレエ トゥルー
5位 ケニー・ロジャース&ドリー・パートン アイランド・イン・ザ・ストリーム
6位 ボニー・タイラー 愛のかげり
7位 プリンス デリリアス
8位 モーテルズ 想い出のラストサマー
9位 スティーヴィー・ニックス イフ・エニィワン・フォールズ
10位 ビリー・ジョエル アップダウン・ガール

この休み、土曜も日曜も街をふらついていた。
秋になったら聴きたくなるポリスの後期2枚を聴いて歩いた。
ようく「あるがまま」までをも”あざとい”と思って叩ける、今この島国に一応居る異物排除主義者が住む、病んだ2014年のさまは分かるが、ミソもクソも一緒にはされたくない。
昨年の写真をめくりながら、今夜「そんないまさら」と、あるいは、どう思われようと、やっぱりこの曲を掛けたい。あえて。
3・11の有様と、そこから思い出した阪神淡路大震災。
さかんに「世間」がやたら使った用語「頑張れ」を否定し、トラウマのようにその用語を使うことを忌避してきた。
阪神淡路大震災のときに「頑張った」がゆえに、過労死した現実を知れば、そんな言葉はたやすく使ってはならないのだ。自分の中では。
濫用する者を放置した上で。
今夜は、それでも同世代の四苦八苦する同志にだけ、いろいろあっても「それでも」頑張りましょう、とささやくような小さい声で言いたい。
■Police 「Every Breath You Take」1983■
